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第5回 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」
受賞者決定のお知らせ

  • 平成23年9月26日
  • 公益社団法人全国出版協会
  • 高橋松之助記念顕彰事業事務局
  • 第5回 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」
    受賞者決定のお知らせ
  • このたび、公益社団法人全国出版協会主催の第5回高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」の選考会並びに選考顧問会が行われ、下記の学校・団体が受賞と決定いたしましたので、ここにご案内申し上げます。
  • ■第5回高橋松之助記念 朝の読書大賞(賞状及び副賞30万円)
  • 富田林市立寺池台小学校(大阪府富田林市)
  • 平戸市立平戸小学校(長崎県平戸市)
  • 青森市立浪打中学校(青森県青森市)
  • 徳島県立板野高等学校(徳島県板野郡板野町)
  • ■第5回高橋松之助記念 文字・活字文化推進大賞(賞状及び副賞50万円)
  • 鹿児島県出水市
  • なお、贈呈式は10月28日(金)午前11時よりクラブ関東(東京・千代田区丸の内1-3-1)で行われます。
  • 受賞学校・自治体および贈呈式の詳細は、別紙(下記)の通りとなっております。貴媒体にて広くご紹介賜れば幸甚に存じます。
※贈呈式の取材ご希望がございましたら、ご連絡のほどよろしくお願いいたします。

【お問い合わせ先】

公益財団法人 高橋松之助記念顕彰財団
〒162-8710  東京都新宿区東五軒町6-24
TEL:03-5225-9711  FAX:03-3266-1855
  • 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」について
  • 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」は、文字・活字文化振興法の理念に則り、読書推進と文字・活字文化振興に貢献し、顕著な業績をあげられた学校及び地方自治体・団体・個人を顕彰、表彰状ならびに副賞を贈呈するものです。
  • この事業は、東京出版販売株式会社(現・株式会社トーハン)元社長・故高橋松之助氏の遺志を体して、同夫人リウ氏が公益社団法人全国出版協会および出版科学研究所に寄付されていた株式会社トーハンの株式を基金として、文字・活字文化の振興および啓発に資することを目的としたものです。
  • ■高橋松之助記念大賞の要項
  • ◎朝の読書大賞
  • 朝の読書で顕著な実績のあった学校(小学校、中学校、高等学校)。受賞数3程度
  • 表彰状及び副賞各30万円 今回は4校受賞
  • ◎文字・活字文化推進大賞
  • 文字・活字文化の振興に業績のあった地方自治体・団体・個人。受賞数2程度
  • 表彰状及び副賞各50万円。今回は1団体の受賞
  • ◎選考委員
  • 朝倉邦造(朝倉書店社長)、田中健五(全国出版協会会長)、上瀧博正(同理事長)、
  • 肥田美代子(文字・活字文化推進機構理事長)
  • ◎選考顧問
  • 阿刀田高(作家)、井出孫六(作家)、植田康夫(上智大学名誉教授)
  • ■贈呈式及び祝賀会
  • 日 時
  • 10月28日(金) 午前11時より
  • 場 所
  • クラブ関東 大ホール(東京都千代田区丸の内1-3-1 東京銀行協会ビルヂング19階)
  • ※ 「朝の読書」について
    1988年に、千葉県のふたりの高校教師(林公氏、大塚笑子氏)の提唱で始められた学校における読書活動で、始業前の10分間生徒と教師全員が自分の読みたい本(書籍)を毎日読むというもの。「みんなでやる」「毎日やる」「好きな本でよい」「ただ読むだけ」という感想文や評価のない自由な読書活動です。11年9月9日現在の実施校は26,822校。うち小学校16,531、中学校8,242校、高等学校2 ,049校となっています。
  • ※ 「朝の読書」の詳細は、朝の読書ホームページ http://www.tohan.jp/social/morning.html
    朝の読書推進協議会事務局へ。 TEL 03-3266-9587

 

  • ■第5回高橋松之助記念「朝の読書大賞」受賞理由
  • 富田林市立寺池台小学校(大阪府富田林市)
  • 大阪府南部、富田林市の大規模団地・金剛団地の一部を学区とする同校には494名の児童が通学する。導入時から全校を挙げた取り組みを継続している点と、担当者の10年にわたる積極的な朝の読書の定着への活動が評価された。
  • 同校の朝の読書は、2002年4月の教育課程変更に向けた準備委員会の中で、林公氏の著書『心を育てる朝の読書』に共感した教員が導入を提案。教員全員の賛同を得て同年度より開始。全校集会のある月曜日を除く週4回の実施を継続している。
  • 図書館教育担当教諭は導入の翌年2003年に早期退職、同時に非常勤講師として同校に継続勤務。図書館活動専任として、朝からの開室など利用時間の大幅拡大、学校図書館の活性化と朝の読書活動の定着化を中心となって推進してきた。子どもたちは、朝の読書についての感想文や日々担任の先生に提出する日記の中で、読書の楽しさを語っている。学校の中だけではなく、家庭でも子どもの読書のことが話題となることが多い。
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  • 平戸市立平戸小学校(長崎県平戸市)
  • 長崎県の平戸島とその周辺を市域とする平戸市の中心部に位置する同校には児童数461名が通学する。2002年から朝の読書を毎日実施。朝の読書は子供たちの読書意欲の萌芽のために重要という認識で取り組み、読書環境を整備し、学校図書館の活用を大幅に高めた活動が評価された。
  • 当初は週一日(金曜日)の実施であったが、子どもたちが読書に集中できないことから日課を見直し、2002年より月~金曜の朝に読書の時間帯を設定した。 また、読書の時間の前に設定されていたドリル等の学習の時間も5年前には中止し、集会を昼に移すなど、朝の時間帯の読書環境を整えていった。
  • 同校では地理的要因から、学校図書館が子どもたちと本を結びつける大きな役割を担っている。子どもたちも図書館の本に対する関心は非常に高く、新着図書や返却後棚に戻す前の本に群がるなど、学校図書館を通じて、読書の楽しみを実感している。
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  • 青森市立浪打中学校(青森県青森市)
  • 同校は青森市中心部にある全校生徒309人の中規模校。朝の読書は毎日実施。校長、教頭、司書教諭をはじめ、教員全員が生徒たちの読書意欲を高めようと取り組んでいること、年間100号を超える「図書だより」の発行をはじめとした学校図書館の活性化、市民図書館との連携による書棚設置など、積極的な読書推進活動が評価された。
  • 同校の朝の読書は2001年開始。正規には8時から10分間だが、実際には7時50分にはほとんどの生徒が読書を開始しており、生徒の読書習慣の定着が見られる。学校図書館では年間100号を超える「図書館だより」を発行、生徒へ図書に関する情報と読書のきっかけを与えている。図書館の利用者は年々増加していて、休み時間に本を開く生徒が多い。2009年からは各学年の廊下に「青森市民図書館浪打中出張所」を設置、多数の生徒が利用している。読書からの発展として、作文の得意な生徒が増え、全校生徒のほとんどが50分の授業時間内に原稿用紙2枚を書き上げるようになっている。また、全校生徒が「読書新聞」を作り、青森市のコンクールで受賞するなど、多くの成果をあげている。
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  • 徳島県立板野高等学校(徳島県板野郡板野町)
  • 同校は徳島県北東部の板野町に1906(明治39)年、板野郡立蚕業学校として設立され、現在は単位制普通科高校として492名の生徒が学ぶ。1999年に通年、始業前10分間、全校一斉で取り組む「朝の読書」を開始した。同校の取り組みは徳島県内学校の「朝の読書」活動の端緒となり、県内の高校等における朝の読書活動のモデル的役割を果たしてきたことが評価された。
  • 朝の読書は当初より「朝の読書4原則」に基づいた実践を展開、歴代の校長のリーダーシップと各教員の熱意で受け継がれてきた。生徒へのアンケートで「本が好きになった」「心が落ち着く」など「朝の読書」の趣旨の浸透をうかがわせる回答も多い。教員評価も「落ち着いた雰囲気で授業に取り組めることができる」として定着している。2000年から県内で開かれている「朝の読書徳島交流会(※)」に参加。小・中学校、高校と取り組みについて意見を交換、連携を図り、「朝の読書」の普及、並びに自校の取り組みのさらなる充実に努めている。
  • ※ 徳島県内で朝の読書活動を行っている教員等の交流会。実践報告や参加者相互の情報交換等が行われている。
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  • ■第5回高橋松之助記念「文字・活字文化推進大賞」受賞理由
  • 鹿児島県出水市
  • 人口5万5千人の同市ではすべての子どもがあらゆる機会とあらゆる空間で自主的に読書を行うことができるように、市と市民が協働して子どもの読書環境の整備を進め、やがては「読書活動日本一のまちづくり」を築き上げられるようにと「出水兵児(へこ)読書活動推進計画」を策定、平成19年から23年度までの5年間、全市を挙げた取り組みを行っていることが評価された。
  • 取り組みにあたっては「子どもが読書に親しめる環境づくり」、「社会全体での協働と連携の強化」、「子ども読書活動への理解と関心の高揚」の3つの基本目標を策定。これに基づき、70の実践項目を掲げ、さらに数値目標を設定した。これを全市民での取り組みとするため、市広報誌に読書に関する記事を毎月掲載するなど、広報と啓発活動を行った。全市態勢での組織的な取り組みとして、教育・行政関係者が推進計画の実施状況の点検・分析を行う「読書活動日本一のまちづくり推進委員会」、市民との連携をすすめる「読書活動日本一のまちづくり推進会議」の設置、さらに教育委員会内に読書活動推進に特化した「読書推進課」を設置するなど、5年間にわたって継続的・計画的な取り組みを進めている。

【お問い合わせ先】

公益財団法人 高橋松之助記念顕彰財団
〒162-8710  東京都新宿区東五軒町6-24
TEL:03-5225-9711  FAX:03-3266-1855

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